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艦橋から

原発の町への漂着船

 北陸電力志賀原発のある石川県志賀町を車で走っていると、交差点で検問をやっていた。お巡りさんが私の埼玉ナンバーを確認して「今日はどちらまで」と聞く。
「この先の海士岬まで」「そうですか。あの辺りは夕方にもなると寂しいところですよ。もう少し先の『ヤセの断崖』なんて、松本清張の『ゼロの焦点』の舞台になったところで、飛び降り自殺の名所になっていましてね。先日も一人、飛び込んだんですよ…」
 地図で見る限り、海士岬周辺も寂しそうな場所である。何も好きこのんで寂しい場所へ行くわけではない。その辺りに複数の〝寒い国からきた漂着船〟があるというので見に行くまでのことだ。
 さて海士岬に着くと、高台に立つ灯台から海岸へは草むらの中の細道を下りていくしかない。岩だらけの海岸を伝っていくと、200メートルほどの間で3隻の木造船を見つけることができた。いずれも平底の船で長さは10メートルに満たないほど。うち1隻は船尾部分が失われていたが、1隻は船尾に何かを取り付けていたような金具が残っており、もう1隻は船尾に船内外を貫通するパイプが取り付けられていた。どうやらエンジンが付いていた模様だ。
 原発のある町の海岸に複数の船が本当に漂着したのか。実は工作員を上陸させたのではないか、周辺に工作員が潜んでいたりしないか…と考えてぞっとした。こんなところで工作員に拉致されて、一生〝寒い国〟で暮らすことになるのか…。あわてて草むらの中を車に駆け戻り、岬を後にした。漂着船を見に行くときには、くれぐれも集団行動をお勧めしたい。(編集者M。この項、続く)

 

 

石川県志賀町の漂着船

  石川県志賀町の漂着船

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