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艦橋から

「熱闘甲子園」でいいじゃないか

 埼玉県熊谷市で歴代日本最高気温41・1度を記録した日、県内では予定通り、夏の甲子園に向けた南埼玉大会の決勝戦が行われた。今年の夏は殊に暑いとはいえ、球場で倒れる選手はほとんどいない。むしろスタンドで応援していた生徒が熱中症で倒れ、運ばれたという報道が目立つ。
 私も駆け出し記者のころ、高校野球を取材した。何人かの投手に、どう体調を管理しているか聞いてみたところ「夏でも長袖を着て寝ています」「夜もクーラーは使いません」との答えが異口同音に返ってきた。肩や肘を冷やさないためだが、結果的に彼らは熱中症になりにくい体づくりをしていたのだ。そもそも強豪校であるほどに、炎天下の甲子園で戦うことを前提に練習しているため、少々の暑さでも球児は大丈夫なのだ。
 むしろ心配なのは普段、暑さに耐えられる体づくりをしていない応援団のほうだ。私も客席側で取材をしていて感じたことだが、球場のスタンドはコンクリートの照り返しがあり、うっかりするとグラウンドよりも暑い。夏の甲子園でも異常な炎暑が予想されるようであれば「無観客試合」を導入してもよいのではないか、と思う。
 それにしても夏の甲子園は日の丸が掲げられ君が代が歌われ、軍隊調の入場行進が行われ…と、本当に朝日新聞が主催しているのかと思わされる。私などは「これは産経新聞主催の大会だ」というつもりで取材していたものだ。夏の甲子園のあり方に「末代までの恥」発言で知られる野々村直通・元開星高校野球部監督が喝を入れている『正論』9月号、本日発売!(編集者M)

野々村直通著『やくざ監督と呼ばれて』(白夜書房)

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