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日本を正す!

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江崎道朗の「複眼思考」

江崎道朗氏 「敵の正体」を見極めよ

「アメリカは敵と味方を間違える天才だ」

いまから20年以上も前に、インドネシアのある軍幹部から聞かされた言葉だ。

「アメリカは自由主義陣営の盟主だが、困ったことに、敵と味方を間違え、敵を利するような外交をすることが多い。
先の大戦でもアメリカが、インドネシアの独立を応援してくれた日本を打倒した結果、我が国は1945年から約4年間、宗主国のオランダと血みどろの独立戦争をすることを余儀なくされた。
オランダの脅威がなくなったのちも、共産ゲリラのテロに苦しんできた。
第二次世界大戦後、東南アジア諸国は、ソ連と中国共産党政府による『共産革命の輸出』に苦しまざるを得なかったが、
これも、アメリカが第二次世界大戦中に、共産主義のソ連と組んで日本を叩きつぶしたからだ。」

真夏のジャカルタにおいて、この軍幹部の邸宅で交わしたこの会話は、国際社会に対する私の見方を大きく転換させることになった。

第一に、「先の大戦でアメリカが日本を敵視したのは間違いだった」という見方がアジアにあることを知ったことだ。

それまでは「日本が悪かったから先の戦争が起こった」となんとなく思っていたので、「敵と味方を間違えたアメリカが悪い」という見方は衝撃的であった。

第二に、「日本が戦争に負けた結果、連合国のオランダによってインドネシアは再び侵略された」という事実を知ったことだ。

日本が敗北してアジアに平和が訪れたと思い込んでいたが、実際はそうではなかったのだ。

 

(平成30年8月29日)

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