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艦橋から

書評欄をめぐる戦い

 産経新聞文化部から来た関係上、毎月の書評欄を担当している。外部の筆者が執筆する「大書評」以外の「中書評」「小書評」はだいたい、私が書いており、「大書評よりも面白く」を目標に頭をひねっている。
 書評欄の文末で、つい「ぜひ、ご一読を」などと書きたくなるが、これは本を紹介する以上は当たり前のことであって、書いてはいけないレベルの表現だ。外部筆者の先生は必ずしも書評のプロではないので、「必読の書である」と書く方が散見されるが、これもあまり使わないほうがいい表現だと思う。「この本はいい本です」と書かずに、読者に「いい本だ」と思ってもらえる表現を編み出すのが担当者の腕の見せ所。これが毎月の編集作業で、最後の最後まで悩むところだ。
 また、書評欄でどんな本を取り上げるか、どんな本を取り上げないかで担当者の見識が問われることになる。月刊『Hanada』は創刊号で、百田尚樹先生の『カエルの楽園』を大々的に取り上げていたが、わが『正論』はその前の月(2016年5月号)で、百田先生のサイン会が脅迫で中止になったことも含めて同書を取り上げていた。エッヘン。
 なお書評欄ではお堅い本に限らず、近未来の国防のあり方を示している『空母いぶき』など、マンガであっても有益だと思える作品は取り上げるようにしている。ちなみに前週、私はあまり泳げないという話を書いたが、今週末発売の『正論』10月では身近にあるものを利用して海で浮いていられるワザを紹介した実用書を取り上げた。ぜひ、ご一読を(轟沈!)。(編集者M)

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