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艦橋から

恐怖の三段寝台

 先週に続けて鉄道の話になるが、昔は取材でもよく夜行列車を使った。兵頭二十八先生への取材で函館を訪れた際は、行きは「北斗星」に、帰りは青森から「あけぼの」に乗った。両列車ともなくなってしまったが、東京に「トレインホステル北斗星」が、秋田・小坂町には「宿泊ブルートレインあけぼの」があり、泊まって往時の雰囲気を味わうことができる。
 他には大阪在勤時に、新潟出張で夜行急行「きたぐに」に乗ったこともあった。こちらは三段寝台で、上段ともなると天井が低くて座るのも難儀だったが、横になれば案外、安らかに眠れた。
 ところで、広島県呉市の大和ミュージアムの隣に、引退した潜水艦「あきしお」を丸ごと展示している海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)がある。潜水艦の内部も見学できるのだが、その士官寝室を見て絶句した。寝台が殺人的に狭いのだ。あれでは寝返りも打てまい。この狭い艦内で1カ月、2カ月を送るのは、私にはとうてい耐えられないだろう。潜水艦乗りの皆様には頭が下がるばかりだ。
 近年の潜水艦でもこの狭さである。先の大戦当時の潜水艦はいかばかりだったかと思わされる。
 しかも驚くべきことに先の大戦では、日本陸軍が潜水艦を造って運用していたのだという。それも海軍とは独立に計画され「木造でもいいから造れ」と、無茶苦茶を絵に描いたような話もあったとか。その登場までの経緯と、乗り組んだ陸軍軍人の苦闘を描いた『陸軍潜水艦』(すごい書名だ…光人社NF文庫)の書評が掲載された『正論』11月号が発売中。買うっぺ!(編集者M)

丸ごと展示されている潜水艦「あきしお」=広島県呉市の「てつのくじら館」

潜水艦の三段寝台。この狭さ、私には無理…

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