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阿蒙列車

これでも列車の中である

東海道・山陽新幹線 ドクターイエロー

 黄色い新幹線があるというのは鉄道好き
なら知っている。この頃の新幹線には緑のや
ら赤いのやら色色あるが、みんなお金と時間
があれば乗れる。しかし黄色は、レールなど
を検査する整備車両であり、普通は乗ること
ができない。JR東海の計らいで、それに乗
せてもらったという自慢話をしようと思う。
 忘月忘日、いま住んでいる大阪から普通の
新幹線に乗って東京駅まで行き、そこから新
幹線電気軌道総合試験車ドクターイエロー
に乗せてもらった。乗客用シートなんかな
く、乗務員もモニターの検査データをのぞき
込んでいるばかり。窓にはカーテンが下り車
内放送もないから、どこを走っているか見当
も付かず、知らないうちに新大阪に着いた。
 旅をした気分ではないが、なぜか得をした
気分である。ドクターイエロ―は、見かけたら
いいことがある「幸せの黄色い新幹線」と呼
ばれている。今回は一緒に行かなかったアル
プス山系君に電話をかけて自慢したら、山系
は「確かに見ると幸せになるけど、乗った人
は別ですよ」と負け惜しみを言った。
[文・写真] 大竹 直樹

 

 

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著者略歴

  1. 大竹直樹

    産経新聞社会部記者。本誌2019年6月号に「反天皇の裁判官、外圧でゴーン〝保釈〟…『法の番人』は本当に公正中立か」を掲載。

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