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異論暴論

東アジア状勢、波高し

日本に訴える!

 この夏、月刊「正論」では元軍人が先の大戦を振り返る「大東亜戦争を語り継ぐ会」を東京・大阪で開催したが、両会場とも予想以上の盛況だった。10月号で改めて、常盤盛晴元陸軍大尉と加藤曻元海軍中尉の証言を紹介する。

 上皇、上皇后両陛下が4年前に訪問されたことで知られる激戦地・ペリリュー島では終戦後も戦いは終わらなかった。数少ない生存者の証言を、作家の早坂隆氏が伝える。日本軍が惨敗したかのように語られているノモンハン事件について近現代史研究家の阿羅健一氏が再検証。著名な「昭和史研究家」がいかに史実を歪曲(わいきょく)しているかを浮き彫りにした。

 さて「♪二十世紀の東洋は、怪雲空にはびこりつ…」という歌があったが、21世紀の東アジア情勢も風雲急を告げている。7月には中国とロシアの爆撃機が編隊行動をとって日本海から東シナ海にかけて飛行したが、その戦略的意味合いを織田邦男元空将が解説。一方、日本の生命線・ホルムズ海峡の安全が脅かされる事態に、伊藤俊幸元海将は護衛艦を派遣すべきだと主張している。

 台湾の李登輝元総統は、中国が覇権主義を捨てることはないとして、日米台の連携を呼びかける。評論家の西尾幹二氏も中国の動きは日本にとって対岸の火事ではあり得ないと警鐘を鳴らす。中国に秋波を送り続けたオバマ前大統領と異なり、トランプ大統領が中国への対抗姿勢を明確にしていることを評価し、われわれは今こそ自覚的に親米の立場を取るべきであり「トランプを孤立させるな」と訴える。佐瀬昌盛防衛大学校名誉教授によれば、その日米間の安全保障条約は相互防衛を定めていない世界的にも「不思議な条約」なのだという。憲法9条改正が必要なゆえんだ。(溝上健良)

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