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【モリカケ固執は朝日新聞の「社是」か】

朝日新聞の高橋純子編集委員が18日付朝刊のコラム「多事奏論」で、学校法人・加計学園の獣医学部新設問題を取り上げ、萩生田光一文部科学相の起用は「もう終わった話だと高をくくっているからではなく、むしろ逆で、まだくすぶっているからこその上塗り人事だと、私は思う」と書いています。

なぜ「上塗り」かというと、「『抵抗しても無駄ですよ』という政権のメッセージ、主権者に対する一種のマウンティングでもあるから」だそうです。そして「国会で、街頭で、ますます声を大きくしていかねばならない」と強調していました。

高橋氏といえば「だまってトイレをつまらせろ。ぼくらはみんな生きている」、「エビデンス? ねーよそんなもん」と、コラムや著書で書いたことで知られています。本来なら取り上げたくもないのですが、朝日新聞は社説でも「上塗り」かどうかは別として、萩生田氏の起用を批判していますので紹介しました。社説では以下のように記しました。

「首相は今回、加計学園の獣医学部新設問題への関与が取りざたされた側近の萩生田光一・党幹事長代行を文部科学相に起用した。森友・加計問題は、いまだ真相が解明されていないというのに、既に『過去のもの』と言わんばかりだ」

そのうえで、森友問題と合わせて、「国有地売却や大学の学部新設を巡り、公平・公正であるべき行政判断が、首相らへの忖度(そんたく)で歪(ゆが)められたか否かが問われた、国の根幹に関わる問題だ。閣僚続投や新任により不問に付すわけにはいかない」と、高橋氏と同様の主張を展開しています。

この「一貫した姿勢」は、7月の参院選での日本記者クラブ主催の党首討論会でもみられました。朝日新聞の企画委員は、安倍首相に対し「森友学園問題、加計学園問題はもう終わったと認識しているか」と質問しました。

これに対し、首相が森友学園の小学校設置趣意書にある校名が、朝日新聞が報じていた「安倍晋三記念小学校」ではなく、「開成小学校」だった問題に触れますと、「朝日新聞の報道を論じる場ではない」と答えませんでした。首相からは「自分たちが間違えたことは全く関係ないという姿勢はおかしいと思う」と言われましたが、釈明の一言もありませんでした。

一連の朝日新聞報道を読むと、あの言葉が浮かんできます。

「『安倍叩き』は『朝日の社是』」

評論家の小川榮太郎氏は著書のなかで、政治評論家の三宅久之氏(故人)から聞いた、朝日新聞の若宮啓文元主筆(故人)による「安倍叩きは朝日の社是」という言葉を紹介したところ、朝日から抗議がきました。
この問題では月刊「正論」にも朝日から抗議が来ました。

「社是はなく『安倍叩き』が社是であったこともない」

「社是」をめぐる、月刊「正論」と朝日新聞のやりとり詳報は、17日発売の別冊「正論」35号「堕ちたメディア」で詳報しています。

朝日新聞は慰安婦問題について、平成4年3月3日付夕刊コラム「窓」で次のように書きました。

「知りたくない、信じたくないことがある。だが、その思いと格闘しないことには、歴史は残せない」

そして、朝鮮半島で女性を強制連行したと虚偽の証言をした故吉田清治氏を18回も取り上げ続けました。朝日新聞が吉田氏の証言記事を取り消したのは平成26年になってからでした。このときの第三者検証委員会委員で外交評論家の岡本行夫氏は、朝日新聞記者から「角度をつける」という言葉を聞いたそうです。

事実を伝えるだけでは報道にならない。「朝日新聞としての方向性をつけて、初めて見出しがつく」という意味だそうです。

高橋氏のコラムの見出しは、「『上塗り政治』は認めない」でしたが、“伝統”は続いているようです。


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別冊正論35号「堕ちたメディア」は926円+税。書店か、産経新聞社「正論」販売部03・3243・8469、ファクス03・3241・4281、メールseironhanbai@sankei.co.jpまで。

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著者略歴

  1. 有元隆志

    ありもと・たかし 産経新聞社正論調査室長兼月刊「正論」発行人。1989年産経新聞社入社。政治部で首相官邸、自民党、外務省などを担当。2005年7月からワシントン特派員。13年10月政治部長、16年10月編集局総務、18年7月から現職

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