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【NHK情報番組が陸自石垣島配備で「説明不足」と釈明】

NHKは18日、沖縄・石垣島への陸上自衛隊配備計画をめぐり、8月に放送した情報番組「あさイチ」の内容について「説明が足りなかった」と釈明しました。石垣市議会が視聴者の誤解を招く箇所があるとして、17日に抗議決議を採択したのを受けたものです。

 問題となったのは、8月26日に放送された同番組で、基地反対派が陸自配備による水源の汚染を懸念していることを紹介しました。このなかで、駐屯地建設予定地から約1.6キロ離れた農業用ダムを水源とする川の映像を流し、「配備予定地周辺の水源地」、「(石垣島の)水道水の8割をまかなっています」というテロップやナレーションを流しました。地元農家の人が駐屯地について「何で皆が嫌うところにつくるのか」とコメントする場面もありました。

 地元紙・八重山日報によると、番組をみた中山義孝市長は「あさイチは好きでよく見ている番組だが、石垣島の報道に関しては偏りがあった。言葉やテロップの使い方、映像重ね方で誤った情報を視聴者に与えた」として、上京した際にNHKのチーフディレクターに直接抗議しました。石垣市議会も17日、NHKに訂正や再発防止を求める抗議決議を賛成多数で可決しました。

 NHKは18日の「あさイチ」で「説明が足りなかった」とするとともに、番組HPにも以下のようなコメントを載せました。

 「石垣島の水道水のおよそ8割をまかなう於茂登(おもと)山系と呼ばれる水源地に自衛隊施設の影響が及ぶことを心配する声があったため、施設予定地からおよそ1.5km離れた於茂登山系のひとつの川を紹介しました。この川の水はご指摘のとおり農業用水として使われ、番組制作側もこの点は承知していましたが、同時に『石垣島の水道水のおよそ8割をまかなっている』などとコメントしたことが今回のご指摘につながったものと受け止めています。

於茂登山系の水源地全体を撮影した映像を使用するなど、誤解を招かないように配慮すべきであり、説明が足りなかったと考えています。地元議会の決議を真摯に受け止め、より丁寧な番組作りを行ってまいります」

 この説明を読むと、NHK側は於茂登の川は水道水ではなく、農業用水であることを知っていた。しかも、駐屯地建設予定地から約1.5キロ離れていることも知っていたことになります。にもかかわらず、「石垣島の水道水の8割をまかなっています」とし、「予定地周辺は水源地」と、視聴者の誤解を招く内容をを伝えていたことになります。

 八重山日報の報道によると、NHKは当初、事実誤認を認めなかったそうで、陸自配備への反対派側に立った番組構成になっていたといえます。

 月刊「正論」ではNHK報道について、たびたび取り上げてきました。17日発売の別冊「正論」35号「堕ちたメディア」でも、以下の3本を取り上げています。

 

「NHK教科書採択報道のダブルスタンダード」

「旧ソ連のフェイク裁判鵜呑み NHK特番を斬る!」

「おかしくないか? NHKのEテレ」

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 別冊正論35号「堕ちたメディア」は926円+税。書店か、産経新聞社「正論」販売部03・3243・8469、ファクス03・3241・4281、メールseironhanbai@sankei.co.jpまで。

 

 

著者略歴

  1. 有元隆志

    ありもと・たかし 産経新聞社正論調査室長兼月刊「正論」発行人。1989年産経新聞社入社。政治部で首相官邸、自民党、外務省などを担当。2005年7月からワシントン特派員。13年10月政治部長、16年10月編集局総務、18年7月から現職

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