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艦橋から

逆張りの『週刊新潮』

 東日本大震災後の朝日新聞や東京新聞の原発事故報道は読者の不安を煽るもので読むに堪えなかったが、週刊誌はさらに輪をかけてひどかった。『週刊現代』などは震災の翌年になっても「今度、(原発)事故が起きたらこの国はなくなる」「そのとき日本は破滅する?」「そして日本は終わる」といった大見出しを掲げてやりたい放題。
 頭にきたので、産経新聞(平成24年9月6日付)で『週刊現代』を名指しで批判した。《しかし記事を読むほどに「羊頭狗肉」の感が強くなってくる》《週刊誌の見出しが大仰なのは今に始まったことではないが、もう少し、読者に親切な雑誌作りを願いたいものだ》。他の週刊誌も大同小異で、原発風評被害の拡散に一役買っていた。
 しかし『週刊新潮』だけは違った。震災発生の年、春の大型連休を前に「今こそ東北へ」と逆張りの発想で、静かに観光を楽しめる東北への旅行を勧めていた。「今こそラジウム温泉へ」という特集もあった。微量の放射線は体にいいのか悪いのか、という議論は今もあるが、いいに決まっている。でなければ、ラジウム温泉が効く理由が説明できまい。
 そんなわけで震災の年の春、秋田・玉川温泉の岩盤浴を体験し、角館で川沿いの染井吉野と武家屋敷街の枝垂れ桜とを愛でてきた。ところで角館は新潮社の創業者の出身地で、中心街に「新潮社記念文学館」がある。「農村に活字文化を」という創業者の遺志で、新潮社の全出版物が長年、町の図書館に寄贈されてきたのだとか。『週刊新潮』の狙いは、実はコレを紹介することだったのかも。(編集者M)

玉川温泉で皆様そろって被曝中。信じる者は救われる

標柱が微妙に左傾していないか、気になるところ=秋田・角館

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