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異論暴論

天皇と死者と鎮魂

正邪区別しない日本の宗教観

 死者への鎮魂に対する日本人の宗教観は、正邪や敵味方を区別しない点で世界各国のそれとは異なる。西洋では敵対者を排除するし、中国では墓を暴きもする。世界史的に珍しいという日本的な鎮魂の情が、近年になって西洋で見直されていることに光明をみた。

 鎮魂の儀式は祈りであり宗教行為で、天皇陛下の一番大事なおつとめは「祈ること」だと東京大学名誉教授の平川祐弘氏は説く。死者を区別しない日本の神道では、鎮魂の表現の仕方も他国と異なり、靖国参拝で政治と慰霊を「同一線上にまぜるのは野蛮である」とする。天皇陛下のご親拝が待たれる。

 ワルシャワ日本語学校教頭の坂本龍太朗氏は、親日国となったポーランドとの歴史をひもとく。1920年のシベリア出兵当時、ポーランド人孤児の救出の求めに、撤兵する西洋各国はそれどころではなかったが、日本陸軍は765人の孤児を救出した。その後もナチスから孤児を助けるなどした日本との結びつきは「シベリア孤児記念小学校」設立という形になり、その絆は脈々と受け継がれている。(楠城泰介)

 

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