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艦橋から

消費増税「成功」の秘策

「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人さんの遭難でも知られる荒船山(群馬県)。その登山口・内山峠から少し長野県側に下った道路脇の斜面に、太陽光発電パネルがこれでもかと並べられていた。阿比留瑠比記者の言葉を借りるなら「なんだかなあ」である。
 菅直人元首相のおかげで、太陽光発電の電気は電力会社が高値で買ってくれるようになった。そのツケは末端の消費者が「再エネ賦課金」として払う。月々、電力会社が送ってくる料金明細を見ると、年々増え続ける再エネ賦課金は電気料金の1割に迫る勢いだ。
 原発の停止もあいまって東日本大震災後、電気料金は家庭用で2割、工場用で3割上がったといわれている。すでに大震災の年に「週刊新潮」は「貧乏人がより貧乏になる太陽光発電」との特集を組んだが、事態はその通りに推移している。
 来年秋には消費税率が10%に上げられる見通しだ。貧乏人はより貧乏になるしかないのか。しかし、菅元首相の遺産・原子力規制委員会による牛歩的な審査で止まったままになっている原発を動かせば、電気料金は相当に安くなる…と、本誌12月号で経産省OBの石川和男先生が論じている。題して「原発再稼働でアベノミクスは完成する 消費増税分は電気料金引き下げで相殺可能」だ。正論でしょ。
 過去の世論調査結果をみると、原発の再稼働で内閣支持率は下がらないという。野田佳彦前首相が例外的な原発再稼働を実現した以上、野党も反対できまい。携帯電話料金の引き下げもいいけれど、原発再稼働で電気料金も引き下げてほしい。

 祈ります。(編集者M)

山奥の斜面に敷き詰められた太陽光発電パネル =長野県佐久市

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