THE 正論,  the seiron, THE SEIRON, THE正論

日本を正す!

MENU

潮匤人の「時評書評〝新潮〟流」

潮 匡人氏 「令和元年版防衛白書」の報道を検証する

令和元年版の「防衛白書」(以下「白書」)が公表された。代表的なマスメディアの報道を検証してみよう。

 

公表翌朝の朝日新聞は《安保協力、韓国を4番目に「降格」19年版防衛白書》との見出しを掲げ、9月28日付朝刊でこう報じた。以下はその抜粋だ。

 

《政府は27日の閣議で、2019年版の防衛白書を了承した。関係が悪化する韓国について安保協力を進める国・地域の紹介順を「降格」し、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA,ジーソミア)の破棄通告などで韓国を非難する日本の立場を明記した。/韓国の紹介順は前年の2番目から19年は4番目に「降格」。…中略…北朝鮮の核兵器開発では、「小型化・弾頭化をすでに実現しているとみられる」と初めて記載。(以下略)》

 

記事はさらに韓国外交省が在韓日本大使館の公使を呼び、抗議した経緯も報じている。まるで白書の記述が日韓関係を悪化させたかのような書きぶりではないか。

 

同様に、FNN(フジニュースネットワーク)も以下のとおり報じた。

《2019年の防衛白書が閣議に報告された。対立が続く韓国については、記載の順番を事実上降格させるなど、厳しい姿勢を示している。白書の中で、韓国については、日本が安全保障協力を進める国や地域を紹介する項目での記載の順番を、2018年の2番目から、4番目に、事実上降格させた。…中略…また、北朝鮮の核開発については、「弾道ミサイルに搭載するための核兵器の小型化・弾頭化を、すでに実現しているとみられる」と、2018年より踏み込んだ。》

 

ご覧のとおり、主要メディアがそろって、関係が悪化する韓国について安保協力を進める国・地域の紹介順を「降格」させたとか、「事実上降格」させたなどと報じた。果たして本当にそうか。

タグ

バックナンバー

閉じる