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艦橋から

熊野から世界へ

 荒谷卓(あらや・たかし)氏、といえば古くからの読者ならピンとくるだろうか。陸上自衛隊で特殊部隊「特殊作戦群」を立ち上げて初代群長を務め、退官後は明治神宮武道場「至誠館」館長に。月刊『正論』では2012年6月号のグラビア面に登場している。先日の産経新聞(12月9日付)では、本誌の桑原聡・元編集長による近著の著者インタビューが掲載されていた。
 その荒谷氏が三重・熊野に移住したと聞いた。そして都内で開かれる集会に登場するというので過日、行ってみた。
 まずは真剣での演武を披露した荒谷氏は、「防人と歩む会」の葛城奈海会長の質問に答える形で、新たに立ち上げた「熊野飛鳥むすびの里」での活動方針を語った。
 熊野は日本の原文化が息づく場所であり、宿泊施設も備えたむすびの里を「日本の原文化を体験できる場所にしたい」。これからの世界、競争には限界があり「和の文化」を世界基準とするよう日本人は活動すべきだろう。自分自身も「真の日本人」の生き方を顕現して、それを世界に広げていきたい…という趣旨の話をされていた。
 この年末にはむすびの里で、自衛官50人を集めての「格闘訓練及び想定訓練」を実施するらしい。講師には『国のために死ねるか』(文春新書)の著者、伊藤祐靖氏も加わるという、いささか物騒なものだ。荒谷氏は来年で60歳になるはずだが、まだまだ引退するどころではない。
 2025年大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」だとか。しかしそれ以上に、熊野での今後の活動が面白そうだ。(編集者M)


真剣で演武する荒谷卓氏。本誌2月号でも、氏の新著書評を掲載

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