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異論暴論

「天皇」について知っていますか

国民の安寧を祈るご存在

 即位の礼が行われた10月22日、テレビ各局は時間を割いて特番を組んだ。皇室行事は詳しく説明され、ご学友と呼ばれる方々が登場し、陛下のお人柄を讃(たた)えた。それはそれで良い。だが、肝心なことが伝わらない。それは私たちがなぜ、天皇をいただくのかということだ。それがないまま「女性天皇」「女系天皇」の意味もわからず皇室のあり方を論じる愚は一体何なのだろう。学校教育にも責任はある。教壇で「天皇」の存在意義など語られず、そもそも教師がそうした言葉を持っていない。「天皇」と皇室が国民の安寧を祈るご存在であることはようやく伝えられるようになった。だが、私たち国民の側はそれをありがたがっているだけでいいのか。そもそも私たちは「天皇」のことをどこまで知っているだろうか…。

 正論12月号特集「今こそ『天皇』を語ろう」では、天皇を知り、存在について考える手がかりを満載した。『「日本国紀」の天皇論』(産経新聞出版)の共著者である作家の百田尚樹氏とジャーナリスト、有本香氏が、改めて「天皇」について徹底的に語り合った。作家、竹田恒泰氏の「『大嘗祭』の意味を理解する」、ジャーナリストの三荻祥氏の「天皇陛下についてもっと知ろう」も必読だ。

 12月号のもう一つの目玉は評論家の江崎道朗氏、城西大学准教授の小野義典氏、本紙論説顧問の斎藤勉氏による「日本で総括されない共産主義の恐怖」。ベルリンの壁が崩壊して30年を迎えるが、日本では壁を「東西冷戦の象徴」とする一方、欧州は「人権弾圧のシンボル」ととらえる。ゆえに欧州では、民主主義を死守するためには、ナチス・ドイツと共産主義の2つの全体主義と戦うことが不可避だという見方が一般的で、日本とは著しい乖離(かいり)がある。(安藤慶太)

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  1. 安藤慶太

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