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小川榮太郎の「考へるヒント」

今こそ、フランス革命の問題性そのものを問う時

世界でリベラルファシズムと呼ぶべき現象が吹き荒れている。法による裁き、新たな立法により人を裁く基準を作る動きなしに、個人を弾劾して社会的に貶め、傷つける一連のハラスメント騒ぎ、me-too運動などの事である。メトロポリタン歌劇場の総監督で指揮者ジェームズ・レヴァイン氏、歴史的なテノール歌手プラシド・ドミンゴ氏がセクシャルハラスメントで、歴史的なピアニストで指揮者のダニエル・バレンボイム氏もパワーハラスメントで告発された。レヴァイン氏はあらゆる名誉を剥奪され、ドミンゴ氏もアメリカでの活動を休止している有様だ。

法の外での魔女狩りを自由社会が許容する光景には唖然とする他はない。

ソ連型の共産主義を克服した筈の冷戦後、中国共産党と北朝鮮労働党は軍事独裁政権により、それぞれに延命し、一方、共産主義による思想統制を非難してきたはずの西側自由社会では、マスコミやアカデミズムが主導する思想統制と魔女狩りが猖獗を極める。日本でも人口激減の中、地位にある男性が「女性は子供を産んでほしい」などと発言すれば血祭りにあげられ、最近では安倍総理の桜を見る会が、民主党政権とさして異なった条件で開催されているわけでないのに、あらゆる誇張と明らかなフェイクニュースを交えて魔女狩り的糾弾を浴びている。

「自由」とは何と難しいものなのだろう。

全て目を背けたくなるばかりの異様な光景だが、私たちは、それが実は、共産主義革命より前の、より根源的な「革命」であるフランス革命に源を発する極めて危険な「情念」である事を、この機会に確認し直しておくべきだろうと思う。

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