THE 正論,  the seiron, THE SEIRON, THE正論

日本を正す!

MENU

艦橋から

蔣介石暗殺指令

 マンガ『暗殺教室』を読んで笑い転げながら、「暗殺なんて簡単だよ」とのたまう人物が実在することを思い出した。
 それは海上自衛隊で特殊部隊の創設に関わった伊藤祐靖氏の父上だ。陸軍中野学校の卒業生である父上は戦時中、蒋介石の暗殺指令を受ける。戦後も「その指令は取り消されていない」として、表向きは普通の社会生活を送りながらも、昭和50年に蒋介石が死去するまで暗殺の準備を続けていたというのである。
 その父上の射撃訓練の話を伊藤氏が書いた手記は6年前、「真の近現代史観」懸賞論文で佳作に入選している。当時、私はその手記を読んで仰天し早速、懸賞論文の授賞式で著者の伊藤氏と名刺交換しようとしたが、伊藤氏は何とも異様なオーラを発していて近寄りがたく、声すら掛けられなかった。後年、そのときのことを伊藤氏に話すと「最優秀賞を取るつもりでいたから、取れなくてムッとしていたんでしょう」と振り返っていた。
 幸いなことに、父上の射撃訓練の話、そして父上が「暗殺なんて簡単だよ」と言った理由も、伊藤氏の著書『国のために死ねるか』(文春新書)で読むことができる。
 なお本誌2017年9月号にて、伊藤氏は伊豆半島某所で、特殊部隊での経験を生かして知的・発達障害の子供の療育の手伝いをしていると述べている。なんだか『暗殺教室』の「殺せんせー」が実在しているような気がしてならない。
 ちなみに本誌3月号で西岡力先生が、金正恩暗殺未遂事件を紹介されていた。どういう計画でどう失敗したのか、知りたいところですねえ。ヌルフフフ…(編集者M)

 伊藤祐靖氏。『自衛隊失格』(新潮社)もまた強烈だ

タグ

バックナンバー

閉じる