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【イランのソレイマニ司令官は朝日新聞報道にあるような『清貧の軍人』か】

トランプ米政権がイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を3日にイラクの首都バグダッドで殺害したことは世界に衝撃を与えました。朝日新聞のテヘラン特派員はソレイマニ氏のことを「政権の腐敗とは無縁の『清貧の軍人』として市民からたたえられることが多い」などと評しました。果たしてソレイマニ氏は「清貧の軍人」だったのでしょうか。メルマガ「週刊正論」では、2013年にある西側情報機関がまとめた秘密報告書をご紹介します。そこに登場したソレイマニ氏は朝日新聞が描いたのとは別の姿をみせています。
              
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「過去1年間にわたって、イラン革命防衛隊のなかのコッズ部隊は、イランの国営タンカー会社が所有する石油タンカーを使って、アジアにおいて工作活動を行ってきた。乗組員に装って、コッズ部隊はイランから石油を輸入するアジアの国々に到着した。

イラン革命防衛隊のエリート部隊であるコッズ部隊はタンカーの到着とともに当該国に入った。情報収集が主な任務で、対象となったのは韓国、シンガポール、マレーシアなど。現地の治安状況、港湾施設などのインフラ設備に関して最新の情報を収集した。

この2年間、コッズ部隊は海外でのテロ活動を主導してきた。対象は米国、サウジアラビア、イスラエルだ。例えば、2011年10月のサウジアラビア駐米大使、12年2月のイスラエル外交官への攻撃が挙げられる。12年7月にはケニアでも攻撃を計画した。だが、これらはいずれもアクシデントにより失敗した。

一連の失敗を受けて、コッズ司令官であるソレイマニはイランから離れた地域における活動を円滑に進めるため、アジアなどでの情報収集を行うよう指示した。冒頭のタンカーを使った情報収集はソレイマニの指示を受けて行われた。タンカーの利用をめぐってはイラン石油省でソレイマニも参加した討議が行われた。石油省側はイランにとって最も重要な石油の輸出産業を危険にさらすと難色を示したが、ソレイマニは最高指導者のハメネイ師も同意しているとして反論した」
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今回紹介したのはコッズ部隊の活動のほんの一部です。産経新聞ワシントン駐在客員特派員で、麗澤大学特別教授の古森義久氏はウェブメディア「JBpress」で「イランの特殊性には、国際テロの支援や核兵器の開発も含まれる。イランのそうした特徴は日本におけるイラン論ではほとんど指摘されない。今、日本に求められるのは『好きか嫌いか』とはまったく異なる次元で、イランという国を国際的な視点から冷静に正しく認識することであろう」と記しています。メルマガ「週刊正論」は今年も、朝日新聞などのメディアが報じない視点で、国内情勢、国際情勢を報じていきます。月刊「正論」ともどもよろしくお願いします。

「正論」2月号では、ITジャーナリスト宮脇睦氏が「花盛りの保守系ネット番組」について論じています。
「『テレビを見なくなった』という人が、『保守系ネット番組(以下、保守系番組)』に流れてきています。いわゆる『マスコミ』に地殻変動が起こっています。それは左派が叫ぶ『右傾化』などではなく、日本の『正常化』だと私は評価しています」(本文から)
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https://www.sankei.com/life/news/200106/lif2001060004-n1.html?fbclid=IwAR2xXjhl1hyr2CLbzguTOw5uSThu5Y_Z1givU-DTY6X8S2Z5RtTgSdZYZv4

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著者略歴

  1. 有元隆志

    ありもと・たかし 産経新聞社正論調査室長兼月刊「正論」発行人。1989年産経新聞社入社。政治部で首相官邸、自民党、外務省などを担当。2005年7月からワシントン特派員。13年10月政治部長、16年10月編集局総務、18年7月から現職

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