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大高未貴の「Be here now!」〜心の時代の夜明け〜

終わらない慰安婦捏造記事との戦い

二〇一九年末、目を疑いたくなる共同通信の記事が配信された。

●慰安婦『兵70人に1人』と記述 外務省文書、軍関与を補強
「旧日本軍の従軍慰安婦問題を巡り、関連する公文書の収集を続ける内閣官房が2017、18年度、新たに計23件を集めたことが6日、分かった。うち、在中国の日本領事館の報告書には『陸軍側は兵員70名に対し1名位の酌婦を要する意向』『軍用車に便乗南下したる特殊婦女』などの記述があった。『酌婦・特殊婦女』は別の報告書内で『娼妓と同様』『醜業を強いられ』と説明され、慰安婦を指している。専門家は『軍と外務省が国家ぐるみで慰安婦を送り込んでいたことがはっきり分かる』と指摘する。1993年の河野洋平官房長官談話が認定した「軍の関与」を補強する資料と位置付けられそうだ」(二〇一九年十二月六日付)

正論の読者なら、この記事に違和感を覚えた方も多いのではなかろうか?日本軍による慰安婦の強制連行を裏付けする資料は、過去に日韓両政府が血眼になって探したにも関わらず、いまだに出てきていない。にも拘わらず、この時期に河野談話を補強するような資料が発見されたといわれてもにわかには信じがたい。そこで私は共同通信が入手した原文にあたることにした。

周旋業者の闇

共同通信が発見したという文書は『社会問題諮問委員会関係一件』と書かれた厚さ五センチくらいのファイルに保存されており、一連の文書は、中国各地の領事館など(山海関、済南、張家口、芝罘、青島、北京、南京)から宇垣一成外務大臣に送られた「支那渡航婦女の取締に関する件」についての報告書である。

共同通信が引用した公文書はその中で「支邦渡航婦女の取締に関する件」(昭和十三年六月二十九日付)であり、大鷹正次郎青島総領事が宇垣外務大臣にあてたものだ。最初に共同が引用した一節を紹介する。

「一方、当地海軍側は陸戦隊並びに第四艦隊乗組員数を考慮し『芸酌婦合計百五十名位増加』を希望しており、陸軍側は兵員七十名に対し、一名くらいの酌婦を要する意向であるが、当地は警備軍の移動頻繁にして所要特殊婦女敷の算定困難であるということだが、営業者等の希望を参酌し、今後更に芸妓四十名、酌婦五十名(内鮮妓十五名)位、新規渡航を御許可相成差支ないものと思料できる」

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