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Fukushima50公開記念イベント~「これが日本人なんだ」


東日本大震災から9年となる11日、東北各地では地震の発生時間にあわせて人々が集まった場所に、鮮やかな虹が姿を現したそうです。あの日、みなさまはどこにおられましたか。それぞれの感慨を持って、3月11日を迎えたと思います。
作家の門田隆将さんは同日、次のようにツイートしました。

「私は自分にできる事をやれただろうか。拙著『記者たちは海に向かった』で『ジャーナリストである私には、この悲劇のなかで挫けず闘い続けた人々のことを後世の日本人に残すことしかできない』と書いた。その事を胸に問う日」

門田さんの力作『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)を原作とした映画「Fukushima 50」(フクシマフィフティ)が現在、上映中です。東京電力福島第一原発事故の際、現場で指揮をした吉田昌郎所長と、命がけで原子炉建屋に突入した人々を描いた作品です。産経新聞社は公開を記念したトークイベントを2月に開催しました。ここでは冒頭部分を紹介します。

――この作品を映画化するきっかけは
若松(節朗監督) 2013年に、門田さんがこの原作本『死の淵を見た男』を僕にくださったのです。多忙のためしばらく経ってから読み始めましたが、そこへ映画会社のKADOKAWAから「この作品を映画化したい」との話があったのです。原作の圧倒的な緊迫感のある展開を映像化するのは大変だ、と思いましたが、やる以上は原作に勝る映画を作らなければ、と思ったのが始まりでした。

その上で、福島の人たちにどういう寄り添い方ができるのか、ということも考え、映画を作るのに5年かかりました。商業ベースでというよりもこの映画を作る意義を考えたのです。原作に描かれた「フクシマフィフティ」と呼ばれた人たちを世に出す必要があるだろう、故郷や家族のためにどうやって自分を犠牲にできるかという精神を伝える必要があるだろうと思いました。彼らの行為には、ゼロ戦に乗って特攻隊として飛び立っていく人たちの大和魂と通じるものがありますが、そうした日本人の持っている一番いいところを再認識し、世界に向けて「日本人はこういうものなんだ」と発信する必要があると考えたのです。

それから原発というものを考えるきっかけになれば、とも思います。門田さんの原作もそうですが、原発の良し・悪しではなくて、あの事故から10年目に入る年に原発について再考するきっかけになればと、俳優とスタッフが結集してワンチームになってこの映画を作りました。

門田 映画の撮影中に私は二度、激励に行かせてもらいましたが、若松監督が「門田さん、これはもう戦争映画だよ」と言っていたのが印象に残っています。たしかに映画の最初から地震・津波で、ものすごい迫力です。和田さんが登場する中央操作室の中でも、息をのむシーンの連続です。実際、すごい映画に仕上がっています。

吉田昌郎所長についていえば、原発の運転員の方々にもずいぶん取材をしましたが、皆さん「吉田さんが所長でなかったら、とても日本は助からなかっただろう」と言っていました。「なぜ、危険を冒して原子炉建屋への突入を繰り返せたのか」と聞くと「吉田さんと一緒になら死ねる」と言う運転員たちがいたのです。一方、吉田さんは「俺はただのオッサンや」「俺は何もしてない。部下がすごかった」とずっと言っていました。

続きは現在発売中の月刊「正論」4月号で。
吉田所長と旧知の仲で、事故後現場に呼ばれ、原子炉を水の代わりにヘリウムガスで空冷する「プランB」を吉田氏に提示した原子力コンサルタント佐藤暁さんの論文も必読です。

 トークイベントで熱く語る門田隆将、若松節朗、和田正人の各氏(左から)


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