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艦橋から

北のボクサー

 前回紹介した都庁職員拉致未遂事件に関連して思い出したが、このたび元都庁職員の鈴木直道氏が北海道知事選で当選した。彼は法政大卒業で菅義偉官房長官の大学の後輩と紹介される。それで間違いはないのだが、やはり注釈が必要だろう。
 鈴木氏は母子家庭で経済的な理由もあり、高卒で都庁に就職している。仕事の傍ら法政大の夜間部に通い、しかもボクシング部に入って、夜間部の学生ながら主将を務めたというから凄い。そんな苦学の末に法政大を卒業しているのだ。
 そして北海道夕張市が財政破綻し、東京都が職員の応援派遣を打ち出したときに、自ら志願して夕張へ。その後いったん東京に戻ったものの、安定した都庁職員の座を捨てて夕張市長選に立候補し見事、当選を果たした。今回の知事選では、野党側候補は有罪判決も経験した紆余曲折のある人だったが、そういう意味では鈴木氏も負けてはいない。苦労人対決を制して38歳の若さにして知事に就任したのだった。
 市長時代、鈴木氏にインタビューしたことがあるが、すでに市内に新居を建て「夕張に骨を埋めるつもりだ」と話していた。しかしそれを伝え聞いた都庁取材の長いI先輩は「鈴木さんはああ見えて上昇志向の強い人だから、いつまでも市長なんてあり得ない。そのうちに国政選挙に出るぞ」と断言していた。国政でこそなかったものの道知事になり、I記者の予言は半ば当たった形だ。
 なおボーっと生きている北海道民は気づいていないかも知れないが、鈴木氏は埼玉出身だ。こうして日本全国埼玉化計画は着々と進んでいるのである。(編集者M)

 粘り強さには自信あり。そう簡単にはダウンしませんよ…

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