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半井小絵の「ニッポン予報」

複合災害への備えを

前回(2月)のコラムでは、世界を巻き込むコロナ渦による戦後最大の危機的状況を前にして、日本人の危機感の欠如、批判ありきの政治家の姿勢やマスコミの情報の伝え方についての不安や不信感について述べました。それから約3ヶ月、桜や若葉の季節も現実を受け止めながら、どこか夢であるかのような、いや夢であって欲しいというぼんやりとした感覚で過ごしています。恐れていた医療崩壊には陥っていないものの、5月に入っても終息の目途は立っていません。

自宅に閉じこもっている一方で、ウェブ会議などのリモート手段によって世界がひとつに繋がっていることが何とも皮肉に感じられます。傍に温もりを感じながら交流することでコミュニケーションが深まると信じている私にとって、リモートでの繋がりがどこか空虚に思えるのは古い考えかもしれませんが、いずれにせよウイルスへの脅威によって社会システムの大変革が現在進行形で起こっています。

防災に関しても新型コロナウイルスを踏まえた対策が急がれています。日本災害情報学会では、4月に「避難所での感染症対策」をテーマに緊急リモート勉強会が行われました。梅雨や台風シーズンが始まる前に、ウイルスの感染リスクがある中での避難所の運営体制などの整備が課題としてあげられました。

ポイントを整理すると、感染を予防できる広さの避難所の確保、隔離場所の選定、消毒液やマスクの備蓄などの対策はもちろんですが、指定された避難所へ行かないという選択肢も考慮する必要があります。つまり土砂災害や浸水などにより直ちに命が脅かされる場所にいる場合をのぞいて、自宅にとどまることも考える必要があるということです。電気やガス、水道などのインフラがストップした時のために水や食料、ガスボンベなどを自宅に十分に備蓄しておかなければなりません。

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