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【独自】尖閣で日本漁船追尾の中国公船の写真入手

 中国海警局の船が今月8日、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海に侵入し、操業中の日本漁船に接近、追尾した事件で、月刊「正論」編集部は20日、海警局の船の写真を入手した。船は8日の後も連日、日本の領海内に侵入を繰り返した。写真は10日に漁船の金城和司船長が撮影した。「中国海警 CHINA COAST GUARD」の文字がはっきりと読み取れる。漁船の間近まで接近している様子がうかがえる。

写真は金城船長から地元紙八重山日報の仲新城誠編集長が提供を受けた。仲新城氏によると、機関砲を搭載している海警局の船は領海外におり、機関砲を搭載していない船が領海内に侵入してきたという。

 第11管区海上保安本部(那覇)によると、8日の現場は魚釣島の西南約12キロの海上で、海保が中国船に領海から退去するよう警告し、漁船の周囲に巡視船を配備して安全を確保した。漁船の3人にけがはなかった。海警局はブログで「(同局の)艦隊が8日、中国の釣魚島(尖閣の中国名)の領海内を巡視している」と宣伝したほか、中国外務省報道官は海保巡視船が「違法な妨害を行った」と非難した。尖閣諸島は日本固有の領土であり、中国海警局の船による行動は日本の主権を踏みにじる行為だとして、外務省は中国側に抗議した。中国公船は抗議にもかかわらず、その後も連日領海に侵入した。

 この問題にからみ、自民党の有志議員グループ「日本の尊厳と国益を護る会」の代表を務める青山繁晴参院議員は19日、首相官邸を訪れ、尖閣諸島周辺海域での海警局の船による挑発行動が活発化していることを踏まえ、習近平国家主席の国賓来日は延期でなく、中止とするよう求めるグループの提言を安倍晋三首相に提出した。

 提言は、尖閣諸島や周辺海域において(1)海洋自然調査団の派遣(2)米軍との合同演習の実施(3)船だまりの整備(4)海上保安庁巡視船の大型化(5)海難救助などを目的とした「魚釣島測候所設置法」制定(6)中国による領海侵犯行為の海外に向けた映像公開(7)習氏の国賓来日中止-を政府に求めた。

著者略歴

  1. 有元隆志

    ありもと・たかし 産経新聞社正論調査室長兼月刊「正論」発行人。1989年産経新聞社入社。政治部で首相官邸、自民党、外務省などを担当。2005年7月からワシントン特派員。13年10月政治部長、16年10月編集局総務、18年7月から現職

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