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「火事場泥棒」への備えを~溝上健良

  中国の身勝手なふるまいの数々に欧米諸国が覚醒しつつある。国際ジャーナリストの安部雅延氏は「冷戦期に不戦の誓いを楯に高みの見物を決め込み、ビジネスに専念した日本は、今回も自国とは無関係のフリをして米中対立を傍観するつもりなのだろうか」と問題提起する。

 元自衛艦隊司令官の香田洋二氏によると、中国の艦隊は今年に入って米ハワイ沖にまで侵出しており、米空母に武漢ウイルスの感染者が出たこともあって、中国が「今こそ台湾侵攻を実現する千載一遇の好機と判断する公算は大きい」とする。米軍は台湾周辺での備えを強化しているが、中国の火事場泥棒的行為を許してはなるまい。

 中国が香港の「一国二制度」を踏みにじる中、中国の矛先は台湾、尖閣に向かうだろう。防衛大学校教授の神谷万丈氏は、日本を取り巻く安全保障環境は「コロナ以前」よりも悪化している面さえあるとの認識を示す。コロナ対応は重要だが、安全保障への投資や備えをコロナ対策に回していいとはならない。

 近現代史研究家、阿羅健一氏の「宣伝戦の犠牲になった二人の元日本兵」を読むほどに、中国共産党政権の罪深さが胸に迫ってくる。(溝上健良)

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